事業目論見は起業にはとても大切なものです。大きな目標はお持ちですね。でも、現実とし起業後に必要となるのは、目先の小さな目標をどれだけ持てるかです。

大きな目標より目先の小さな目標

事業計画書というと、難しく捉えがちです。そこで、事業の目指すところ、整理し、纏めた資料を作ってみます。これを、商家村塾では『事業目論見書』と言います。

この取り組みは、最近の中学校や、小学校などでも授業であるそうです。

商家村塾は小学校でも中学校でもないので、社会人向けに事業目論見書について解説します

先ず、事業目論見の上で課題が必要となります。課題として到達目標を設定する事を第一段階にします。

到達目標には様々なものがありますが、

  • 5年後の事業の総売上目標を定める
  • 3年後の税引き前の経常利益の目標を定める
  • 1年後の自社と取引する顧客数の目標を定める

こんな風に、いろいろ目標はあると思います。

でも、こんな目標は事業目論見の上では、何の役にも立ちません。

事業を行う上で、必要となる目標は、成果です。もう少しはっきり言うと、お金!ですね。

今後、起業し生活を切りつめたとして、月に必要となる金額、これが幾らなのか?また、切りつめた生活を何か月続けることが出来るのか?その期間を超えたら、月いくら有れば満たされるのか?と考え、本当に小さな最小単位の到達目標をまず定めることが大切です。

月給35万の人が、夢をかけ独立するとすると、最低でも35万以上を毎月手にしないと、起業した甲斐は無く、時間とともに自身の生き方に疑問を感じてしまいます。

大切なのは、モチベーションを維持できる自己の目標を持つことが、事業継続を可能にし、その目標に向かって行動を続けていける『キモ』になるんです

  • 一年後には、税引き後月収をサラリマン時代の倍にする!
  • 独立後半年で、月給100万円を目指す!

こんな具合に、明確な直近の目標が定まらないことには、事業目論見は何時まで経ってもできませんし、事業目論見もないまま何年も苦しい生活をつづける羽目になります。

事業目論見とは、明確な到達目標に対してのみ、作れる目論見(計画)で、計画もないまま事業を起こしても、成果につながるには、内的要因より外的要因の影響が大きく、成長後の外的要因の変化に対処もできず、悲惨な結果に終わることも覚悟しなければいけません。

さて、明確な目標!持ってますか?アントレプレナーに伺うと、ほとんどの人が、市場性の高さや、自社のシーズの可能性を熱く語ります。

で、今月いくら月給取るんですか?

当面は、無給で頑張ります。

では、何時から給与をとりますか?

これが、何とか売れだしてから、様子を見て

奥さんにも同じことを言うんですか?と思わず聞きたくなります。

事業を目論む上で重要なのは、自分が周りからも安心して、その事業に専念できるために必要な、社会責任をお金という、基準でまず明確化することから事業目論見が始まります。

私の嫌いな言葉に、『世の中全て金』という言葉がありますが、でも現実は『金が全て』の世の中に、社会的背景もないまま突き進むことが起業です。

起業は大変なんです。しかし、起業後はこれまでに感じた事のない満足感も得られます。

どんなリスクがあるか、リスクを回避するために必要なものは何か!結局お金が必要なんですね。

起業とはリスクテイクです。実は事業とはリスクテイクの連続なんです。起業後、経営の第一線を退くか、事業を終結させるまで、日々リスクテイクを繰替えいします。

実は、この自ら背負い込んだリスクをどのように乗り越えていくか、明確にした資料が『事業目論見』です。

今自身が負うことが出来るリスクを明確にし、リスク回避の要素こそが、到達目標です。

1年後、3年後、5年後の到達目標を持つことを否定している訳ではありません。しかし、ずっと先の、到達目標が目先の小さな到達目標の延長線上に存在していることが一番重要なことで、目先の小さな目標を整理できない経営者に、長期計画など不可能ではないかと、感じるのが世間で、ファンドやキャピタル、融資窓口も、結局目先の目標と、長期の目標にズレの無い事を必死にチェックしているだけです。

起業家の身近な方々、奥さんや、ご両親、先輩など、あなたをよく知る人へ、明確な到達目標と到達のための方法を何時でも説明できなくては、資金調達も自社製品の売り込みも、簡単にはできません。

まずは、大きな目標より、小さな目標を、きちんと整理する事。それが、事業目論見の第一歩だと思います。

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